海外でのCO2排出
日本企業が、海外で工場を作っても、日本でのCO2排出量は増えない。海外に工場を持っていなくても、海外からの調達を増やせば、現地でのCO2排出は増えても、日本での排出量は増えない。
京都議定書がCO2大量排出国の米国や中国などで効力を持たないのは、政治の責任だ。しかし、中国や米国などの議定書を無視する国を抜け道に使わないよう心がけるのは企業の責任、CSRの一部だと思う。
児童労働の実態がある企業からの調達を控える企業はある。しかし、京都議定書を批准しない国との取引を控える方針を取る企業は見かけない。そのため、議定書を無視する国からの調達は増え続け、二酸化炭素も増え続ける。2006年の日経メーカーの中国での自動車生産台数は98万3600台で、中国での販売総数の25.69%を占め、シェアトップに立った。中国や米国のCO2排出が減らないのは、日本の企業の責任でもある。
CO2を隣の国に捨てておいて、自分の国だけはきれいしておくような、恥ずかしいまねはしないようにしたいものですね。