2007年4月9日月曜日

CSR存亡の危機?

企業の公益活動には,CSRの他に,企業財団(公益法人)による公益活動がある。三菱財団やトヨタ財団などが今も頑張っている。

この公益法人には,企業財団の他にも官製の公益法人もある。これらの公益法人への天下りが最近ニュースに取り上げられる機会が多い。
その結果,公益を隠れ蓑にして私腹を肥やす人たちが牛耳っている法人のようなイメージが広がり,「公益財団=悪」のようなイメージが広がっている。 

天下り規制が強化される一方で,公益法人への天下りが規制の対象から外れると,企業財団を使った天下りが拡大する恐れもある。建設業界団体が,どこかの公益財団に寄付をして,その財団に役人が天下る構図である。

こうなると,CSRを含む企業の公益活動全体が不信の目で見られ,社会的認知と信頼を失う。CSR活動の危機である。
公益法人への天下りが規制の行方によっては,CSR活動の基礎が脅かされることになりかねない。