2007年3月8日木曜日

買春とCSR

カンボジアで18才の少女にわいせつ行為をして、その画像を日本に持ち帰ってホームページに掲載していた男に有罪判決が出た。
裁判官は,「国の恥というべき犯罪だ」として、懲役三年を言い渡した。
買春をしている人でなしは,断罪されて当然だ。しかし,「国の恥」という部分が気になる。「国の恥」という言葉からは,「外聞が悪い」といニュアンスを感じる。
少女がカンボジア人だったから「国の恥」として重く罰しただろうが,少女が日本人だったらどうだったのだろうか。
少女の国籍に関係なく,買春は罪だ。人間の尊厳を踏みにじる忌むべき罪だ。
そのことを理解しているのだろうか。

買春も是とするような日本の文化風土を改善するようなCSR活動に,旅行業界が取り組んでいる。その結果が,「子ども買春防止のための旅行・観光業界行動倫理規範(Code of Conduct)」
となっている。JTBなどの81社と2団体がコードプロジェクトに参加して,買春に取り組んでいる。

買春をCSR活動で取り上げるのには,勇気が必要だったことだろう。当たり障りの無い慈善事業ではなく,こういう根源的な問題に取り組むことにこそ価値があると思う。