CSRと陰徳は犬猿の仲?
陰徳,善行,清貧といった言葉を最近聞かなくなった。井戸塀政治家も絶滅してしまった。
企業は立派なCSRレポートを発行し,社会貢献活動や環境配慮などの自社が行った善行をアピールに熱心だ。針小棒大にアピールしているのではないと思うが,陰徳を積むつもりが無いのもあきらかである。
サスティナブルな事業展開も社会貢献も大賛成である。しかし,善行を喧伝されると反感のような感情が生まれるのはなぜだろう。CSR活動をアピールしてSRIファンドなどに自社株を買ってもらいたいという企業の動機は理解できる。それに,陰徳に何千万も使ってしまっては,株主が納得しないだろう。
しかし,「私はこんなに善いことをしました!」と大声叫んでいるのを聞くと,素直に「偉い!」と思えなくなる。
もちろん陰徳を積んでいる企業もあるのだろうが,陰徳なので目に触れない。陰徳を積んでいる企業を見てみたいと思うのは矛盾そのものではあるが,見てみたい。見ることができたら,CSRと陰徳は相容れない関係なのかどうか判るような気がする。