2007年1月21日日曜日

温暖化防止策が、貧困を助長する

植物から作ったアルコールが注目されている。アルコールで走る自動車も少しづつ増えている。
植物由来のアルコールを燃やしても、植物が吸収した二酸化炭素が放出されるだけなので、大気中のCO2濃度上昇が抑制される。温暖化防止のために、積極的に利用しようとする動きがある。

アルコール燃料が注目され、材料になるトウモロコシの需要が増えて値段が上昇し06年1月の1ブッシェル(25kg)$2.1が同年12月には$3.9まで上昇した。トウモロコシで作ったトルティーヤが主食のメキシコでは、トルティーヤの値段が2倍になり、抗議デモも起きている。
トウモロコシは牛の餌にもなっている。コーンスターチとして、パン、ビール、ケーキなど様々な食品にも使われている。医療用にも利用されている。
トウモロコシの価格上昇による食品の価格上昇は、途上国の貧困層を直撃する。「車を買える人たちがドライブを楽しむと、途上国の人たちが食料を買えなくなる」という構造である。本格的に、植物由来アルコールが利用されるようになれば、トウモロコシの価格は、さらに上昇し、事態は悪化する。

環境対策としてアルコール燃料利用推進を実施するときは、要注意だ。社会貢献のつもりで実施しても、食料を奪うと行為だと糾弾されかねない。